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Marino Capicchioni

1930 / Italy / Rimini

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カピッキオーニはサンマリノ共和国のサンタ・ムスティオーラで生まれた。幼少期に地元の大工として働き始め、桶や木彫り、家具作りにも携わる。その後、楽器製作に関心を持ち、24歳の時に初めてヴァイオリンを完成させた。
1929年、彼はリミニに自らの工房を構え、その地位を確固たるものとする。イタリア全土で数多くの博覧会や競技会に参加したカピッキオーニは、その才能が認められ、称賛された。1932年以降、彼の作品はクレモナ、ローマ、パドヴァ、そしてフォルリで金メダルを獲得。彼のカルテットの1つは、クレモナのストラディバリ博物館で常設展示されている。彼の名誉を称えて、その名を冠する広場が設けられるとともに、彫刻家マリーナ・ブジニャーニ・レッフィ作の記念碑が建立されている。
 
楽器の音質を決める重要な要素は木材であると考えていたカピッキオーニは、常に極めて高品質のスプルースとカエデを選んだ。彼は、カエデの光沢を際立たせるため、楽器を「白いままで」加工する特殊技術を開発した。また、表板のスプルースの木目を際立たせることにより、風格を感じさせることでも知られていた。通常この製作者が使用するニスは明るい黄色だが、明るい赤色の楽器も見られる。カピッキオーニの作品は、1960年代初頭には既にかなりの人気を集めており、卓越した音で名高いこれらの楽器は、今日まで需要が絶えない。彼は82歳でリミニで亡くなった。カピッキオーニの楽器は、ユーディ・メニューインやサルヴァトーレ・アッカルド、ダヴィッド・オイストラフ、イーゴリ・オイストラフなど多くの有名音楽家が所有した。

深みのある力強い音を持つこのヴィオラは、高音域でも深みのある音を保つ性質を備えている。しかも各弦の音色のバランスが整っている。通常よりもやや細めのネックにより、高いポジションへのシフトが滑らかな上、重音の演奏も容易である。この楽器は長年にわたり米国のプロの演奏家によって愛用されてきたもの。この優れた作品を、キャリアを通じて使い続けられる最高級の楽器をお探しの演奏家に推奨したい。
 

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