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Eugene Sartory

circa 1920 / Paris

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20世紀最高の弓製作者と多くの人が評価するユージン・サルトリーは、まずミルクールで父の下で学んだ。まだ20歳にもならない1890年に、シャルル・ペカットの下で働き始め、その後まもなくしてパリのアルフレッド・ラミーのもとへと移る。1893年にサルトリーは製作者として自立し、パリのBoulevard Nouvelleに自らの工房を開く。その後12年間にわたり、サルトリーは自らの型を完成させるとともに、彼の弓の特徴である安定した高品質を維持しながら、最高級の弓を作り続けた。彼の作品に見られる品質の安定性は、彼の弓の最もよく知られた特性の一つであり、演奏家とコレクターの双方から絶大な人気を誇る一因でもある。ラミーの影響を受けてはいるものの、サルトリーはより広いヘッドを採用し、より重みのあるモデルを製作した。また、スティックは、特に1930年以降に作られたものに関しては、八角形のものも多く見られる。フロッグのスロート部は、開いた「U」形をした特徴的なものである。サルトリーの最初の後援者の1人は、ベルギーのヴァイオリンの巨匠ウジェーヌ・イザイであり、サルトリーの作品の普及に一役買った。供給を上回る需要のため、サルトリーはルイ・ジレ、ジュール・フェティーク、ルイ・モリゾなど、他の製作者たちをアシスタントとして雇い、後にその全員が独立した製作者として名を馳せた。それでもなおサルトリーは、自らの工房から出荷されるすべての弓の品質を注意深く見極めることで、彼の驚異的な弓の一貫性を維持した。

 

大変美しいペルナンブコ材から作られた、サルトリーのバイオリン弓の好例である。強く澄んだ音を引き出し、一部のサルトリーの弓に見られる過度な強靭さはない。長年にわたり、多くのサルトリーの弓を演奏する機会を得てきたが、我々が今までに演奏したサルトリー弓の中でも最上級のものの1つであると感じている。卓越したバイオリン奏者に勧めたい弓である。

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