• Sartory Cello Bow Back
  • Sartory Cello Bow Front

Eugene Nicolas Sartory

c. 1935 /

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20世紀最高の弓製作者と多くの人が評価するユージン・サルトリーは、まずミルクールで父の下で学んだ。まだ20歳にもならない1890年に、彼はシャルル・ペカットの下で働き始め、その後まもなくしてパリのアルフレッド・ラミーの下へと移る。1893年にサルトリーは製作者として自立し、パリのBoulevard Nouvelleに自らの工房を開く。その後12年間にわたり、サルトリーは自らの型を完成させるとともに、彼の弓の特徴である高品質と一貫性を維持しながら、最高級の弓を作り続けた。彼の作品に見られる一貫性は、彼の弓の最もよく知られた特性の一つであり、演奏家とコレクターの双方から絶大な人気を誇る一因でもあり。ラミーの影響を受けてはいるものの、サルトリーはより広いヘッドを採用しより重みのあるモデルを製作した。また、スティックは、特に1930年以降に作られたものに関しては、八角形のものも多く見られる。フロッグのスロート部は、開いた「U」形をした特徴的なものである。サルトリーの最初の後援者の1人は、ベルギーのヴァイオリンの巨匠ウジェーヌ・イザイであり、サルトリーの作品の普及に一役買った。供給を上回る需要のため、サルトリーはルイ・ジレ、ジュール・フェティーク、ルイ・モリゾなど、他の製作者たちをアシスタントとして雇い、後にその全員が独立した製作者として名を馳せた。それでもなお、サルトリーは自らの工房から出荷されるすべての弓の品質を注意深く見極めることで、彼の驚異的な弓の質の安定性を維持した。

この銀・黒檀作りのチェロ弓は極めて保存状態が良く、美しい虎目文様が入った最高品質のペルナンブコ材のスティックを使用。この弓は、長年プロとして活躍している演奏家が所有していたもので、細心の注意を払って使用されていた。非常にクリアで明確な音を引き出すこの弓は、強度の高いスティックを使用しており、かつ楽器の可能性を最大限に引き出すことのできる十分な柔軟性も併せ持っている。サルトリーのチェロ弓が市場に出ることはあまりなく、常に需要が供給を上回る状態であるといわれている。

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