Andre Georges Richaume

アンドレ・ジョルジュ・リショーム （1908-1966）は、弓製造を生業とする一族出身の著名なフランスの製作家。

リショームは、ミルクールでエミール・フランソワ・ウシャールに弟子入り後、叔父であるヴィクトル・フェティクのパリの工房で働く。1923年に自身の工房を開き、1957年まで働く。1955年にはフランスの「国家最優秀職人賞（Meilleur Ouvrier de France）」を授与される。

彼の作品はウシャールと叔父ヴィクター・フェティクの影響が多分に見受けられる。

巨匠ダヴィド・オイストラフは、人生の後半、リショームの弓を愛用していたことで知られる。

この黒檀・銀作りの弓は美しく、コントロールもし易い。非常に木目の細かいペルナンブコ材を使用。最も顕著な特徴はその生み出す音の深い力強さである。